やっぱり危険?仮想通貨詐欺の代表的な3つの手口と相談窓口

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仮想通貨は怪しいもの?

2017年4月に改正資金決済法が施行され、仮想通貨には本格的なブームが到来しています。仮想通貨の代表格のビットコインが、一時200万円を超えたというニュースもまだ記憶に新しいところです。

ただ、まだ一般的には「ビットコインは儲かるらしいけど、よくわからない危険なモノ。」という認識が強いことも確かです。

「仮想通貨に対してどのようなイメージを持っていますか? (複数選択可)

次に、仮想通貨に対するイメージを聞いたところ、上位回答は「不安定」42%、次いで「怖い」37%、「怪しい」36%、「信用できない」28%とネガティブなイメージが集中しました。

引用|ビットコインの認知度は7割超!仮想通貨に関するアンケート調査 | FIN-ROUND

このような仮想通貨に対するネガティブなイメージはあながち間違いではありません。実際、仮想通貨ブームに乗っかって、さまざまな仮想通貨関連の詐欺も増加しています。

では、具体的にどのような仮想通貨詐欺が横行しているのでしょうか。また、わたしたちが今後仮想通貨取引を行ううえで、どういった手口に気をつけなければいけないのでしょうか。

仮想通貨詐欺の手口1.セミナー系詐欺

仮想通貨にはさまざまなセミナーがあります。もちろん、仮想通貨の仕組みや投資アドバイスをするだけのセミナーなら問題はありませんが、一時期話題になった「HYIP(ハイプ)投資」と言われる高配当の投資プログラムは詐欺が横行しました。

参考|HYIPってなに?甘い誘惑に騙されないようご注意を | FIN-ROUND

また、仮想通貨を使ったマルチ商法も横行しており、その多くは詐欺と言っても言い過ぎではないでしょう。

参考|仮想通貨セミナーで流行中のマルチ商法とは?MLMの多くは詐欺? | FIN-ROUND

国民生活センターも年々増える仮想通貨の購入トラブルに対して警鐘を鳴らしています。

知人からの勧誘、セミナーでの勧誘による仮想通貨の購入トラブルにご注意-「必ず儲(もう)かる」という言葉は信じないで!-

図 仮想通貨に関する相談件数

2014年度の相談件数は194件、2015年度の相談件数は440件、2016年度の相談件数は634件です。

引用|知人からの勧誘、セミナーでの勧誘による仮想通貨の購入トラブルにご注意-「必ず儲(もう)かる」という言葉は信じないで!-(発表情報)_国民生活センター

取引所や販売所が取り扱っている仮想通貨であれば、誰でも自由に少額から売買可能です。そのため、「ここでしか買えない」というものもありませ。ましてや「必ず儲かる」という補償もありません。

普段は気を付けていても、セミナーなどの閉鎖された空間で「あなただけに」という話を聞かされると、ころっと騙されてしまう人も多いようです。とくに仮想通貨セミナーで下記のキーワードが1つでも出たらアウトだと思ってください。

  • 代理店
  • ○○万円以上から購入可
  • 価格保証
  • 買取保証
  • 必ず儲かる
  • 日本先行販売

仮想通貨詐欺の手口2.ICO詐欺

ICO(Initial Coin Offering)とは、新しい仮想通貨やビジネスモデルを開発するにあたり、「トークン」を発行して開発資金・運営資金を調達する新しい資金調達の仕組みを言います。

ICOによる資金調達は、クラウドファンディングとIPO(Initial Public Offering)を掛け合わせた仕組みをイメージすると良いでしょう。

参考|新しい資金調達方法クラウドファンディングとICOの仕組みの違い

アルトコインで時価総額第2位のイーサリアムはICOで資金調達に成功しており、実際にプレセール時にイーサリアムを購入した人はその後の高騰により莫大な利益を生んでいます(プレセール時約26円→2018年1月約16万円)。

ICOはそれ自体が問題なわけではなく、ICOの仕組みを利用して詐欺が行われるケースが多いため注意する必要があります。

たとえば、あるプロジェクトが将来有望であるかのように見せかけてプレセールでトークンを売り、取引所への上場(取引所で仮想通貨として扱われること)をせずに逃げてしまうなどです。

もちろん、実際に開発されているプロジェクトのICO案件でも、結局頓挫してしまい取引所上場できないまま失敗に終わるケースもあります。

この判断はプロでも難しいため、いくらリターンが大きいICOでも規制が強化されるまでは手を出さないことが懸命です。セミナー詐欺同様、「上場前のコインで今しか買えない」などの誘い文句には乗らないことが大切です。

参考|仮想通貨のICOとIPOの違いは?トークンセールの危険性とは | FIN-ROUND

仮想通貨詐欺の手口3.Airdrop(エアドロップ)詐欺

エアドロップと言うとiOSやMacOSなどに採用されているAirDropを真っ先に思い浮かべる人も多いでしょう。

仮想通貨のエアドロップとは、何らかの条件を満たした場合に登録などの申請によって無料で新しいコインが貰えるという、一種の仮想通貨キャンペーンの仕組みのようなものです。

近頃、この「無料で新しいコインが貰える」に釣られて騙されるケースが増えています。

エアドロップ詐欺の手口は、有望なICOトークンやコインの偽サイト(いわゆるフィッシングサイト)、ツイッターの偽アカウントなどでエアドロップを告知します。そして、ウォレットにコインを送るために、登録時にウォレットの「秘密鍵」を送付させるという手法です。

もちろん、秘密鍵を送ってしまうとウォレットはハッキングし放題です。気づいたときには、ウォレット内の仮想通貨はごっそり盗まれています……。

ビットフライヤーやコインチェックなどの取引所でしか売買をしていなければ、秘密鍵自体を知る術がないので問題はないのですが、セキュリティのために自分で管理している人は注意が必要です。

エアドロップで秘密鍵を要求してくる場合は100%詐欺のため、くれぐれも用心してください。

詐欺には「必ず儲かる」「無料」が付きもの

もちろんどのような投資(投機)でも損をすることはあるため、その覚悟も必要です。ただ、詐欺などの不正な手段によって損をすることは、一定の知識があれば避けられます。

普段は警戒していても、特別な環境下において巧みな話術で「今なら必ず儲かります」「今ならタダで貰えます」などの言葉をかけられると、ついグラッとくることも考えられます。

ただ、仮想通貨ではなくても、世の中に「必ず儲かる」という保証は存在しません。「只より高いものはない」という慣用句がある通り、良い結果ばかり思い浮かべていると結果的に多くの対価を払うことになります。

仮想通貨は、最新のテクノロジーを使った新しい概念です。そのため、一般人からすると「よくわからない」仮想通貨は、詐欺の業界では史上最高の商材とまで言われているそうです……。

仮想通貨を使った甘い言葉にはくれぐれも注意し、怪しいと思ったら公的な機関に相談をするようにしましょう。

仮想通貨を含む金融サービスに関する一般的な相談(金融庁)
0570-016811(平日10:00〜17:00)
※IP電話、PHSからの場合:03-5251-6811
仮想通貨の不審な勧誘に関する相談(消費者ホットライン)
(局番なし)188
詐欺と思われるトラブルに関する相談
#9110 または最寄りの警察本部、警察署へ

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