仮想通貨セミナーで流行中のマルチ商法とは?MLMの多くは詐欺?

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仮想通貨のイメージが悪い理由

テレビで取り上げられることが多くなったことから、仮想通貨を話題にする人が増えた気がします。

ただし、話題になっていると言ってもメディアでの報じられ方によって印象は変わります。「仮想通貨で億万長者になった」「コインチェックで500億円が流出した」「仮想通貨詐欺で騙された」などあまり健全ではないイメージを持つ人も多いでしょう。

仮想通貨の悪いイメージを作っている一つの要素として、詐欺の横行や誤解を招く商売方法が横行していることが考えられます。

たとえば、「なんだかよくわからないけど、興味はあるからちゃんと知りたい。」と思う人に向けに行われている仮想通貨セミナーは良い行為なのですが、この仮想通貨セミナーを利用して商売を行うと誤解を招く恐れがあります。

そして、誤解を招く仮想通貨セミナーの中に仮想通貨をマルチ商法で活用するという話を聞いたことがある人はいないでしょうか。

仮想通貨セミナーとマルチ商法の関係とはどのようなものでしょうか。

マルチ商法とは

マルチ商法とは、別名「MLM(Multi-Level Marketing)」「ネットワークマーケティング」と呼ばれるもので、正式には「連鎖販売取引」と言います。

類似の言葉でよく混同されるものに「ねずみ講(無限連鎖講)」があります。ねずみ講は日本の法律で禁止されていますが、マルチ商法(連鎖販売取引)自体は違法ではありません。

ただし、マルチ商法はビジネスの仕組みや概念はねずみ講とほぼ変わりません。基本的には「会員を勧誘して増やす」ことです。

自分が勧誘した人が会員になって、会員が自分で商品やサービスを購入した金額の一部、または会員が売った売上の一部が自分に入ってくる仕組みです。

マルチ商法全般に言えることですが、「勧誘」することが報酬を得られる重要なファクターのため、会員はあの手この手を駆使して勧誘を行います。

常套手段としては、マルチ商法で成功している人に合わせて成功体験を聞かせ、自分もそうなりたいという射幸心を煽ります。

よくカフェやファミレスなどで何かを勧誘されている場面に遭遇するかと思います。マルチ商法にとってこのような個別勧誘も大事な仕事ですが、効率を上げるためにセミナーを開催するのです。

マルチ商法とねずみ講の違い

セミナーの話をする前にマルチ商法とねずみ講の2つの違いについて説明しておきましょう。

ねずみ講との違い1.報酬を受け取る範囲

ねずみ講は一番最初に組織を作った人が永久に報酬が入る仕組みで、後から加入する人はどう頑張っても上の世代の報酬には及ばない仕組みです。

一方、マルチ商法は受け取れる報酬の世代に制限があり、後から加入しても頑張り次第では成果を出せます。

ねずみ講との違い2.商品やサービスが存在するか否か

そして、もう一つ大きな違いとして、ねずみ講には実商品や実サービスが存在せず、会員になるための入会金や会費など実体なくお金だけが動くのに対し、マルチ商法は商品やサービスなどが存在することです。

マルチ商法で世間一般に知られているのは、生活用品のアムウェイや健康食品のハーバライフ、またノエビアやロイヤル化粧品など一般化している商品でも利用されています。

仮想通貨で行うマルチ商法とは、この商品の代わりに仮想通貨が使われます。

仮想通貨セミナーで注意すべき特徴

さて、マルチ商法をすすめるセミナーには、仮想通貨に限らず一定の特徴があります。その特徴が誤解を招き、仮想通貨のイメージまで悪くしている可能性があります。

マルチ商法をすすめるセミナーの特徴は以下のものです。

特徴1.現状を信頼できるソース付きで解説(信用獲得)

新聞記事などのニュースソース、様々なイベント事例などで商品・サービスの良さを紹介し、世の中でどれくらい話題になっているかを説きます。セミナー受講者はソース元への信頼度を講師への信用に変換してしまいます。

特徴2.カリスマの紹介(威厳)

講師への信用がある程度高まったところで、カリスマを出してきます。著名人やマルチ商法の成功者など受講者が思わず「スゴイ」と思える材料を用意することで、権威付けを行って受講者の信用をさらに固めます。

特徴3.成功体験の共有(羨望)

具体的にマルチ商法の成功によって、何が得られるのか何が起こるのかを披露します。すでに成功している著名人が具体的な成功体験を明らかにすることで、講師のカリスマ性を揺るぎないものにする手法です。

特徴4.ビジネスの紹介

一通りの商品・サービス紹介と講師などの権威付けが終わったところで、いよいよ何をすれば儲けることができるのか、成功することができるのかというビジネスの紹介がされます。

受講者は「秘密の儲け方を知るチャンス」「ここに居れてラッキー」という錯覚に陥るかもしれません。そして、参加するなら早いに越したことはないと刺激を受けるかもしれません。

特徴5.限定即売会

そして最後の締めくくりです。「ここでしか買えない」「ここでしか始められない」といった限定感を煽る物言いで、受講者に入会を迫ります。

もしこれまでの流れの中で、話を真面目に聞いていたあなたは「今この場でこの話を聞けてとてもラッキーだ」と思うかもしれません。

仮想通貨を使ったマルチ商法

仮想通貨に関連したマルチ商法はいくつもあります。有名なところではクローバーコインです。

参考|仮想通貨マルチ商法のクローバーコインとは?香港で上場の真相は | FIN-ROUND
参考|バウヒニアエクスチェンジへの上場は延期…クローバーコインはどうなる?| FIN-ROUND

鹿児島にあるBitMaster社も一時期話題になりました。

参考|ビットマスターという怪しいMLMの説明会に行ってきたお話。 – なななが仮想通貨で車買うってよ~元手40万円から始まる道のり~
参考|Bit Master ビットマスター 評価

海外発祥ではビットクラブネットワークがあります。ビットクラブはビットコインのマイニングをマルチ商法で展開しています。

参考|ビットクラブネットワーク

マルチ商法の仮想通貨セミナーで気をつけること

もう一度誤解のないように言うと、マルチ商法「自体」に違法性はありません。特定商取引法に定められている「不実の告知」や「誇大広告」などに抵触せず、誠実に法律遵守で行われるマルチ商法も多く存在します。

ただ、マルチ商法のビジネスモデルを理解していれば、セミナーで説明している内容が本当に自分にとって必要なものか、本当に先行者メリットがあるのか、ただ煽られているだけなのかは理解できるはずです。

参考|セミナー詐欺に学ぶ!仮想通貨詐欺に騙されやすい人と騙されない方法 | FIN-ROUND

新しいビジネスに先行者メリットがあるのは本当のことですが、「なぜ自分がそのような話を聞ける立場にあるのか」「周囲の人が話を聞くに値するように見えるか」などを冷静に考えましょう。

また、入会時に多額の初期費用がかかり、それらが会員に対する報酬になることがわかるはずです。仮想通貨に関して言えば、「そこでしか買えない」ものは存在しません。もしあったらそれは仮想通貨ではありません。

そのカラクリを理解せずに、怪しい商法に片足を突っ込んでしまう人が続出しているそうなので、それっぽいセミナーだと思った場合はきちんと冷静に判断できるよう注意しましょう。

もし、うっかり何かにサインをしてしまった場合は、クーリングオフという制度があります。20日以内であればいかなる理由でも契約の解除を行うことができますので、そのあたりも念頭においておきましょう。もし怪しいと思ったら公的な機関に相談してください。

仮想通貨を含む金融サービスに関する一般的な相談(金融庁)
0570-016811(平日10:00〜17:00)
※IP電話、PHSからの場合:03-5251-6811
仮想通貨の不審な勧誘に関する相談(消費者ホットライン)
(局番なし)188
詐欺と思われるトラブルに関する相談
#9110 または最寄りの警察本部、警察署へ

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