仮想通貨はもう遅い?これからの購入で注意する7つのポイント

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仮想通貨の購入はもう遅い?

ビットコインが誕生してから、すでに10年近くが経とうとしています。

2017年の後半は「ビットコインって買えば儲かるんだって!」と頻繁に聞いた人もいるでしょう。その言葉で即座に動いた人は、今ごろ利益確定して「税金どうしよ~(ニコニコ」なんて考えているかもしれません。

一方、連日の取引所のCMを見かけて、ようやく仮想通貨を認識した人も多いはずです。また、知っていたのになかなか踏み込めず、「買っておけば良かった……。」と後悔する人もいますね。

さて、現在のビットコインや他の仮想通貨相場は、余程の好材料がない限りしばらくは停滞期に入るはずです。もしかしたら、もう一段、二段の下げもあるかもしれません(2018年1月現在)。

このような中で、仮想通貨に手を出してはいけないのでしょうか。

今回は、今から仮想通貨に手を出したい初心者も少し様子を見たい人も、今後仮想通貨購入を考える人が知っておくべきポイントをお話します。

投資・投機に関する基本的な注意点

仮想通貨は現在のところ一種の金融デリバティブです。そのため仮想通貨を購入することは投資、または投機に当たります。

基本1.投資・投機は自己責任

今仮想通貨を買う(取引する)多くの人の目的は、通貨利用ではなく投資(投機の方が妥当)目的です。どれだけ仮想通貨の未来を信じていても、相場が乱高下している今購入するのはハイリスク・ハイリターンです。

手堅い投資をしたいのであれば、ハイリスク・ハイリターンの仮想通貨ではなく投資信託などにした方が良いでしょう。

参考|投資信託は本当に初心者向け?まず最初に投資信託を始める理由

基本2.安易に他人に聞かない

投資初心者は、投資対象の勉強をせずに価格(価値)が上がるかどうかを経験者に聞きたがります。不安な気持ちはわかりますが、聞かれた方は責任を感じるため答えたくありません。

投資アドバイザーは職業としてある程度の責任を持って投資のアドバイスをしているため、今後の予想を聞きたい場合はそちらでそれなりの手順を踏んでください。

基本3.最終決定は自分で行う

相場は常に思惑で溢れています。値上がりして欲しい人は投資対象に都合の良い情報を流しますし、安く買いたい人は都合の悪い情報を流します。これをポジショントークと言います。

アメリカの投資家ジョン・テンプルトンは「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」と言いました。人が売買したいタイミングと相場の動向は少し異なるということです。

そのため、他人の言葉は全てポジショントークや相場とのズレがあると考え、最終的には自分の判断で投資を行わなければいけません。

基本4.投資は余裕資金で行う

よく投資は余裕資金で行うと言いますが、余裕資金とは資産のどれくらいの割合が適しているのでしょうか。

仮に給料が手取り40万円なら、「生活などすぐに必要なお金で30万円」「もしものために動かせる余剰資金で5万円」「長期定期など動かさないお金で5万円」など分けて考えるはずです。

投資は余裕資金の2割とも言われますが、投資初心者は1割弱で試して慣れてきたら徐々に増やすなどのコントロールをしてください。まずは、家計状況を把握してからでも遅くはありません。

参考|初心者の家計簿の始め方は?簡単に長く続けるための準備と流れ

基本5.ある程度の時間が必要

投資はギャンブルではありません。勉強をするほど上手な資産運用が行なえます。もちろん、仮想通貨は投資というより投機に近く丁半博打の側面を持ちますが、それでも時間をかけて勉強し納得してお金を使わなければ次の投資には活かせないでしょう。

また、投資初心者ほど投資したお金が気になってチャートを頻繁に見てしまいがちです。時間は人生で最も大切な資産なので、やはり気にならない金額で始めた方が良いですね(気にしないことは難しいですが)。

これからの仮想通貨購入で知っておきたいこと

1.仮想通貨は常に高騰した状態にある

たとえば、ビットコインは2017年12月8日に最高値20000ドルをつけました。これは2009年10月時点(0.00099ドル)の2000万倍以上です。短期で見ても2017年1月時点(1000ドル弱)の20倍以上です。

そのため、仮想通貨は常に高騰した状態にあると認識して購入しなければいけません。ただし、仮想通貨がバブルなのか今後も上がる可能性があるのかは誰にもわかりません。

参考|ビットコインはもう終わった?2018年バブル崩壊以降どうなる? | FIN-ROUND

2.仮想通貨は上下の動きが激しい

仮想通貨の価格はとても動きが激しく、1日で20%下がって20%上がることは頻繁に起きています。もし100万円分購入していた場合、朝80万円まで下がって夜に120万円まで上がるということです。

もちろん、投資した仮想通貨が数日で半額になることもあります。現に以下のチャートを見ると、2017年12月にビットコインに投資した人は現在ほぼ半値になっています。この状況を受け入れられなければ、仮想通貨の購入は控えた方が良いでしょう。

出典|BTC USD 証券株式相場 | ビットコイン ドル Bitfinex 相場 – Investing.com

参考|安心してビットコインを買う方法は?仮想通貨の価格変動が激しい理由 | FIN-ROUND

3.新規参入者は不利になる

ビットコインなどの仮想通貨がこれだけ話題になる理由は、”儲かった人が多い”からです。つまり、直近で新しく参入する人はビットコインの価格が上がっても、前から参入していた人より儲かることはありません。

億り人……良い言葉ですね。うらやましいですね……。夢見てしまいますね……。

でも、残念ながらみんながハッピーになる相場はありません。つまり、アゲアゲだった2017年相場ではなく、不透明な2018年相場に参入する人は圧倒的に不利な状態で始めることになります。

4.仮想通貨自体どうなるかわからない

仮想通貨の未来が語られる際に、「ブロックチェーン」を材料として考える人がいます。たしかにブロックチェーン自体は素晴らしい技術だと思います。

参考|仮想通貨に使われるブロックチェーンの仕組みとメリット・デメリット | FIN-ROUND

ただし、ブロックチェーンが良い技術で、他の業界に革命をもたらすとしても、それが仮想通貨の未来を保証する技術とは限りません。ブロックチェーンは単なるテクノロジーであって「仮想通貨=ブロックチェーン」ではないからです。

特にブロックチェーンに対して良い思い込みをしているは、以下を読んでブロックチェーンを理解する必要があるでしょう。

参考|ブロックチェーンとBitcoinにまつわる6つの通説を覆す – カスペルスキー公式ブログ

5.投資詐欺に近い仮想通貨もある

仮想通貨には株式のIPOに似た「ICO(Initial Public Offering)」という仕組みがあります。ICOとは、企業などが独自のトークン(仮想通貨)を発行して資金調達を行う方法です。

参考|新しい資金調達方法クラウドファンディングとICOの仕組みの違い

ただ、仮想通貨は法整備が追いついておらず、ICOの世界は百花繚乱なんでもありという状態です。そのため、トークンだけを売り出して計画的に倒産する企業も跡を絶ちません。

他にも仮想通貨セミナー系詐欺やAirdrop詐欺など、目新しく巨大な市場には必ず詐欺話がたくさんあるものです。

参考|やっぱり危険?仮想通貨詐欺の代表的な3つの手口と相談窓口 | FIN-ROUND

6.とにかくセキュリティが大切

わたしたちは日本が恵まれた環境だということをつい忘れてしまいます。そのため、銀行に預けたお金は必ず守られ、何かがあっても最低限度の保障はされていると思っています。

仮想通貨は電子データでしか存在していませんし、発行主体もありません。そのため取引所がハッキングにあったり、パソコンが突然壊れた場合に保持している仮想通貨は誰も保証してくれません。

日本でもマウントゴックス事件ではおよそ500億円分のビットコインと現金が消失しましたし(マウントゴックスの主張ではおよそ140億円)、コインチェック事件ではおよそ600億円分のネムなどの仮想通貨が消失しました。

参考|マウントゴックス事件が与えた影響は?仮想通貨の問題とその後の対策 | FIN-ROUND

仮想通貨を守るためには個人のセキュリティ意識を高めなければいけません。最低限ウォレットは用意し、ホットウォレットとコールドウォレットの違いくらいは知っておいた方が良いでしょう。

参考|仮想通貨取引に必須!ホットウォレットとコールドウォレットの違い

7.値動き全体が思惑に左右される

たとえばアメリカの雇用統計の結果が良ければNYダウは上がり、引っ張られて日経平均も上がることは多いのですが、世界中の株価がこの動きに連動するわけではありません。

また、日本の株価全体が低調でも、ある企業の株式のPBRが1倍以下で財務内容も健全な場合は株価が上がることが期待されます。つまり、将来を見通す指数を細かく追っていくことで、1銘柄ごとに上手な運用ができるわけです。

ところが仮想通貨は、何らかの指標や指数が全体に影響を及ぼします。たとえば、ビットコイン規制のニュースがあれば仮想通貨は全面安ですし、FRB総裁が仮想通貨に肯定的な発言をすれば全面高になります(極端な例です)。

これは指標よりも、売買している人たちの思惑の方が仮想通貨の価値に影響を与えていることを表します。

これから仮想通貨を購入したい人へ

もしこれから仮想通貨を購入したい人は、まずビットコインを目安にして仮想通貨全体のチャートを眺めるようにしてください。

参考|ビットコインは【みんなの仮想通貨】~最新レートや市況分析など~

いくら仮想通貨の相場が激しいと言っても、上げ相場なのか下げ相場なのかを見極める必要はあります。

仮想通貨を買いたいと思った人は「今すぐ参入しないと損をする!」という意識を持ってしまいがちですが、そんなときこそ最低1週間はチャートを眺め、仮想通貨の最新情報を集めつつ”今”参入すべきなのか検討しましょう。

ちなみに、「仮想通貨はチャートのテクニカル分析が通用しない」という人もいますが、仮想通貨全体が思惑で動いているため投機的な短期売買でなければ中期の見通しを立てることはできます。

わたしも株取引の経験はありますが、仮想通貨はまだ始めたばかりです。仮想通貨という新しい概念を興味深く追うためには多少の投資が必要だと思い開始しましたが、いきなりコインチェック事件に巻き込まれてしまいました……。

というわけで、みなさんはいきなり躓かないようしっかりと計画的に取り組みましょう。自戒を込めて。

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