ビットコインはもう終わった?2018年バブル崩壊以降どうなる?

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ビットコインバブルは終わった?

「ビットコインはバブルだ!」「価値がないモノに熱狂してるだけだ!」という言葉の通り、2017年12月8日に最高値20000ドルをつけたビットコインは、翌2018年1月16日に10000ドルにまで下落し、ビットコインバブルは崩壊しましたとさ…………。

とビットコインや仮想通貨すべてが終わったかのように煽る人たちがいます。ただ、何をもってバブルが始まり、何をもってバブルが崩壊したといえるのでしょうか。

バブルとはある経済市場において実態価格(実態価値)以上に価値が急激に膨らんだ状態を言い、バブルの崩壊とは急激に膨らんだ価値が暴落して混乱する状態を言います。

人類は1600年台から、「チューリップバブル」や「南海泡沫事件」など実態価値以上に価値が急激に膨らむバブルを何度も経験しており、「バブルが起きて熱狂→バブルが崩壊して混乱」を繰り返しています。

では、ビットコインなどの仮想通貨はバブルなのでしょうか。また、ビットコインバブルが弾けたと言えるのはどの状態なのでしょうか。

過去のバブルで起こった共通点・共通の心理は以下の通りです。

バブルの共通点・共通心理

  • 仕掛ける人はバブル発生の理由がわかっている
  • 価値が上がるモノには夢(コンセプト)がある
  • 一般人にも猜疑心がありバブルに乗っかっている
  • 一般人が資産を担保に借金をして投資を行う
  • 高騰した価値を先物で買うため架空のお金が動く
  • 猜疑心がありつつ自分は大丈夫だと思う人が多い
  • バブルが弾けるきっかけはちょっとしたこと
  • 一旦信用を失うと架空の価値の崩壊まで止まらない

参考|仮想通貨はバブル?チューリップバブルや南海泡沫事件との共通点 | FIN-ROUND

今回は、過去のバブルの共通点からビットコインがバブルなのかを考えてみたいと思います。

過去のバブルとビットコインバブルの共通点

1.仕掛ける人はバブル発生の理由がわかっている

ビットコインなどの仮想通貨に対して、価値を釣り上げる明確な仕掛けが行われたかどうかはまだわかりません。

ただし南海泡沫事件で南海会社以外の泡沫会社が乱立したことと同様、ビットコイン以外のアルトコインは乱立しており、一部に詐欺(詐欺まがい)があることは間違いありません。

参考|やっぱり危険?仮想通貨詐欺の代表的な3つの手口と相談窓口

2.価値が上がるモノには夢(コンセプト)がある

ビットコインにはブロックチェーンという技術があり、その技術には仮想通貨だけではない大きな夢があります。

参考|初心者も簡単にわかるブロックチェーンの解説とP2Pの仕組み | FIN-ROUND

またビットコインなどの仮想通貨を使って、今の国家に縛られない通貨の新しいカタチを作ろうというコンセプトもあります。

3.一般人にも猜疑心がありバブルに乗っかっている

ポジショントークを含めて、「仮想通貨はバブルだ。」という声は日々耳にします。国家に縛られない通貨の新しいカタチというコンセプトを信じる人はいても、ビットコインの値段が今後も上がり続けると信じる人は少ないでしょう。

4.一般人が資産を担保に借金をして投資を行う

仮想通貨はすでに金融商品としても扱われています。いくつかの仮想通貨取引所では仮想通貨がFXとして取り扱われており、取引所によっては最大25倍のレバレッジが効く商品まで登場しています。

参考|ビットコインFXとは?各取引所のレバレッジ倍率と取引リスク | FIN-ROUND

レバレッジ自体を悪だとは思いませんが、知識がない人も含めた全ての人がレバレッジ取引できる状況が健全だとは思えません。現に2018年1月の仮想通貨下落では、レバレッジによって証拠金を納められない人が続出しています。

5.高騰した価値を先物で買うため架空のお金が動く

ビットコインの適正価格はわかりませんが、レバレッジ取引ができるということはすでに適正価格ではない実態以上の架空のお金で取引が行われているということです。

6.猜疑心がありつつ自分は大丈夫だと思う人が多い

ビットコインがこのまま高騰を続けると信じるなら、簡単に売買せずにホールドする人が多いはずです。そして、高騰を続けるということは、今以上の価値を提供し続けるか、今以上に仮想通貨ユーザーが増え続けなければいけません。

ただ、仮想通貨がテレビで取り上げられ、CMで見かけるほど一般化していることは間違いありません。もし仮想通貨がバブルで、すでにババ抜きが始まっているとするなら、一般化した今が絶好の抜けどきになります。

7.バブルが弾けるきっかけはちょっとしたこと

ビットコインはこれまで取引所のハッキングや中国など国単位での取引規制によって、何度も数十パーセントの暴落を経験しています。ところが暴落をしても何度も持ち直しているため、真のバブル崩壊(過去のバブル崩壊)までは至っていないと考えられます。

現在のビットコインの価値からすれば、これまでの取引所のハッキングや国単位の取引規制はちょっとしたこと以下の出来事なのでしょう。ではどのようなきっかけがあれば崩壊するのか……たとえばテザー問題などでしょうか……。

参考|テザー問題で仮想通貨が崩壊?価格操作やドル未保有疑惑の真相は | FIN-ROUND

8.一旦信用を失うと架空の価値の崩壊まで止まらない

2018年1月25日現在、ビットコインなどの仮想通貨は価格下落が続いていますが、まだ架空の価値の崩壊にまでは至っていません。

もちろん半永久的に価値が上がり続けることはないため、投機状況が続くと架空の価値の崩壊が始まります。問題はビットコインの適正価格がいくらなのか誰もわからないことです。

ビットコインバブル崩壊は何度もある?

ビットコインは2009年1月の誕生から10年近く経過しようとしています。ビットコインバブルの崩壊に戦々恐々とする人がいるなか、実は何度もバブルとバブル崩壊を繰り返しているという意見もあります。

2011年6月8日には1BTC=31.91ドル(1ドル=80.18円)まで上昇し1年間で価格が200倍に暴騰、ところが同年6月には14ドル、11月には2ドルにまで下落しています。このときは15分の1に……。

さらに2013年には、12月4日に約1155ドルの最高値をつけた後、18日に459ドルまで急落し、その後2015年1月には177ドルにまで下落しています。このときは6分の1に……。

参考|ビットコイン最初の値段はいくら?仮想通貨が誕生した理由と歴史 | FIN-ROUND

つまり、ビットコインは過去のバブルと違い何度も暴騰と暴落を繰り返し、その度に過去以上の高値を更新し続けている稀な事例だと言えます。

米誌フォーブスによると、ビットコイン相場は2011年以降で3回以上、1週間あるいは24時間以内に50%以上下落したことがあると報じています。

参考|ビットコイン暴落は3度来た道 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

2017年12月8日に最高値20000ドルをつけた後は、12月22日には13857ドル、さらに翌2018年1月16日には一時10000ドルを下回っています。この3つの暴落を長期間で見てみると、過去のバブルとバブル崩壊(当時はそう呼ばれていた)は単なるゆらぎにしか見えません。

出典|#1 Simple Bitcoin Price History Chart (Since 2009)

ビットコインの今後のシナリオ

まず個人的な見解として、「ビットコインはバブルじゃない!」という人がいますが、対象物の価値が何十倍にも高騰することをバブルと呼ぶのであれば、ビットコインはバブルです。

ただしバブルの共通点から、架空の価値が崩壊するまで(適正価格まで)止まらないことをバブルの崩壊と呼ぶのであれば、暴騰・暴落を乗り越えて高値をつけるビットコインはまだバブルの途中にあるとも言えます。

注意点としては、暴騰・暴落を乗り越えて高値をつけているからと言って、ビットコインの適正価格が切り上がっているかはわからないということです。

架空の価値がどれだけ上乗せされているのかわからないため、ビットコインが最終的に100000ドルで落ち着くのか、1ドルで落ち着くのか根拠を持って予想できる人はいないでしょう。

たしかなことは、今の10000-20000ドルという価格がバブルだと騒がれているように、過去の30ドル、1000ドルのときもバブルだと騒がれていたということです。

と言ってしまうととても曖昧な立場になってしまうので1つ予想をしてみます。まず、仮想通貨市場がバブル崩壊と騒ぐのは、基軸のビットコインが最高値の4分の1を下回った後の動きで判断すべきです。

というのも前述した2011年、2013年のビットコインバブルと言われた後の価格下落はそれぞれ15分の1、6分の1です。今はまだ75日移動平均線を下回って完全な下降トレンドに入ったばかりなので、まだ下げても不思議ではありません。

出典|#1 Simple Bitcoin Price History Chart (Since 2009)

ただし、利用者が増えて売買が拮抗してくると値動きは少しずつ緩やかになるため、直近で最高値の10分の1(1BTC=2000ドル)になることはないと思いますが、中長期で上下しながら1BTC=5000ドルまでは下げると見ています。

今後、長い年月を経て世界経済は平準化されていくと言います。その際に、ビットコインなど国境を超えた共通の通貨が使われるようになるには、5年、10年という短いスパンではあり得ません。

そのためビットコインにとって最良のシナリオは、今後も暴騰・暴落を繰り返しながら少しずつ使う人が増え、国家通貨とは別の国際通貨の立ち位置を担うことです。そのころに、ようやく適正価格に至るでしょう。

もちろん、最悪のシナリオは”円天”のようにある日突然消えてしまうことですね(円天コインではありません)。

参考|仮想通貨の円天コインとは?詐欺事件の円天との違いは | FIN-ROUND

ビットコインを投機の対象と見るのはあまりにもハイリスク・ハイリターンです。「ビットコインに人生賭けてやる!」という人以外は、人生に影響を与えない範囲でお試し購入してみると良いでしょう。

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