分散型自動化企業|DACとは?ブロックチェーン・分散管理の進化

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会社運営も自動化できる…かも

ブロックチェーン技術は、取引記録を一定容量でまとめたブロックとしてつなげていくという概念から名前が付けられ、その有用性とオープン性から世界中の有志によって今も新しい研究開発がされています。

そんなブロックチェーン技術のイノベーティブな要素のひとつに「分散管理システム」が挙げられます。

分散管理システムとは、P2Pによってネットワーク上のノードにデータを分散することでデータの堅牢性を高め、P2Pネットワークに参加する第三者(ノード)が取引の正当性を証明することで権力集中を防ぎ、利用者の手数料がその報酬として分配される自律型システムのことです。

管理支配から脱却するとヒューマンエラーを防止でき、報酬もロジックに従って分配されるため不平不満も発生しにくいため、自律運用性が極めて高い非常に優れたシステムと言えます。

そんな分散管理システムを企業運営に応用しようという考え方を「分散型自動化企業(DAC)」と言います。

分散型自動化企業(DAC)は、様々な機能やコンセプトを携えた次世代のブロックチェーン活用方法として注目されています。

今回は分散型自動化企業という考え方をご紹介します。

分散型自動化企業(DAC)とは

営利目的の企業は「労働力と対価の交換」「商品と対価の交換」「サービスと対価の交換」など、リソースと対価の交換によって運営されています。そして、この交換作業を是とするためには条件と契約が必要です。

これまでの企業の契約は、余程簡単なものでない限り人の手が介在していました。ブロックチェーン上で人の手の介在を排除し、条件が満たされれば契約が履行され取引が自動的に成立する企業活動の仕組み・考え方が「分散型自動化企業(DAC)」です。

DAC(Decentralized Autonomous Company)のコンセプトはビットシェアーズ(BitShares)というプロジェクトが提唱しており、実際に使われている承認アルゴリズムも、間接民主制の形態を取った企業運用に近いものになっています。

ビットシェアーズ(BitShares)の詳しい情報は下記を参照してください。

参考|ビットシェアーズプラットフォームとは?DPoSやDEXの特徴や将来性 | FIN-ROUND

DAC実現の要素1.ブロックチェーン2.0

ビットコインの登場で注目を集めたブロックチェーンですが、さらにコンセプトを強化し機能を追加した次世代ブロックチェーンが次々開発されています。

たとえば、初期のブロックチェーンは非中央集権化での取引記録に留まっていましたが、これをベースに拡張性と柔軟性を加えてアプリケーションプラットフォームとして機能するように改良されています。

参考|ブロックチェーン2.0|ビットコイン2.0を理解する7つのキーワード | FIN-ROUND

DAC実現の要素2.スマートコントラクト

仮想通貨でのスマートコントラクトという言葉は、イーサリアムの登場によって認知されたといっても過言ではないのではないでしょうか。

スマートコントラクトは日本語にすると「契約の自動化」といった意味合いになり、特定の条件を満たす(契約が成立した)場合に取引処理を行うといった条件分岐による挙動をブロックチェーン技術に取り入れたものです。

そもそもブロックチェーンは、人による信頼の担保を必要とせず、独自の承認アルゴリズム(PoWなど)によって自律的な取引を可能にします。

そこに「契約」というものが加わることで、分野の壁を超えて活用の幅が飛躍的に拡がることは間違いありません。

分散型自動化企業(DAC)のまとめ

前項の「スマートコントラクト」という言葉を1990年代に提唱したNick Szabo氏によれば、最初にスマートコントラクトの概念が導入された事例は自動販売機だと言います。

Szabo氏の例えを借りれば、分散型自動化企業(DAC)はブロックチェーン上に展開される柔軟な自動販売機の集合体だと言えます。

従来の販売方法は、必ず仲介業者が介入することで中間マージンが発生していましたが、分散型自動化企業(DAC)形態になれば顧客と販売者が直接繋がることでコストメリットが出ますし、自律運用されるのでメンテナンスや保守管理にかかるコストも削減できます。

消費者にとっても販売者にとっても大きなメリットを生む分散型自動化企業(DAC)は、今後の普及に期待が持てる新しい概念といえるでしょう。

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